永遠の命

人は永遠なる存在だとしたら、どう生きるだろうか。

先ず考えるときの時間の尺度が無限大になるだろう。

今こうしたい、今これが欲しい、という思いもあるだろうが、

最終的には(とは言え終わりはないのだが)

いつか将来こうありたいと考えるだろう。

つまり理想を語り始めるだろう。

理想があってこそ今を語れる、というものだ。

 

すると価値観が変わる。今の問題が些細なことに見えてくる。

さらに未来に向けて今やるべきこと、ずっと続けて行くべきことがはっきりする。

 

診察中に「人は永遠なる存在」とは言いにくいので

「将来の夢はありますか」ときく。

毎日楽しい方がよいし、将来の夢(楽しみ)もあった方が良い。

それを無限に広げて行くと世界のあるべき姿が見えてくる。

きっと神様もこう考えたに違いない。