本日、ある製薬会社から訪問があり、胃潰瘍などの制酸剤に発がん性物質が検出され回収すると。
2,3年前に全国薬剤師会の会長から「石油化学工業薬品が生身の人の病気を治すには役不足」という趣旨の発言があった。
これは漢方を処方する医師から見れば自明のことではあるが、立場のある人が公に発言したことの意義は大きい。
実際に漢方では原料となる薬草を生薬という。
原則は自然な状態で繫茂する薬草を、採取時期を特定し、丁寧に処理し
― 例えば何日間もの陰干しの後、水から沸騰させないで水を半量まで煎じ
生薬の薬効を損なわないよう苦心する。
人体は実に繊細、精妙に造り上げらている。
物質的存在として乱暴に扱うと故障する。
医学においても同じである。
ましてや精神神経疾患においてはなおさらである。
特に小児においては。
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