様々なストレス解消法があるが、おすすめは飲み込んでしまうことである。
これは妥協したり我慢するという意味ではない。
ストレスは感情反応である。怒りや不満、イライラ、これらは発散されない一種のエネルギーである。感情エネルギー、精神的エネルギーである。
このエネルギーを飲み込んで回収するのである。
この効果は絶大である。何しろ怒りや不満のエネルギーは強大なのだから。
では一方、うつで元気が無い時はどうするのか。この状態は基本的にエネルギーの不足、枯渇である。だから飲み込むエネルギーが豊富にあるわけではない。
だから鬱の場合はエネルギーを調達しなければならない。
しかし現実は調達するためのエネルギーも不足しているのがほとんどだ。
日ごろからエネルギーが枯渇しないように七分の活動を推奨しているが、治療上の問題は枯渇してしまったときにどうするかということだ。
体の病気と同じで先ずは安静して心身にエネルギーが補填されるのを待つしかない。これだけで大抵の鬱状態は改善する。ただし時間はかかるが。
次に楽しいことを毎日考える。そして未来の夢を持つ。
逆に毎日楽しくもなく、将来の夢も希望もなければ、誰でも病気になる。
診察の時に質問するのだが、趣味や夢を持っている人はほとんどいない。
せめて笑顔がほしい。だから診察の合間に笑いをとる。笑顔が出れば治療は進む。
苦は飲み込み、楽を作る。作り笑いで十分。笑う門には福来る。